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プログラムの概要

実施日時

現在、毎週土曜9:30~11:30、土曜15:00~17:00、日曜15:00~17:00
の3グループにて実施しています。原則としてどれかのグループに固定で入っていただきますが、都合がつかない場合など、代わりにその他のグループに参加することも可能です。

実施方法

現在、加害者プログラム、事前面談とも、オンラインのみにて実施しています。
全国どこからでも、海外からでもご参加可能です。

ご参加にあたっては、個人情報の守秘義務を含む、参加のルールについての同意書にご署名いただきます。

参加費

1回3000円

参加対象者

DVの問題を抱えている方で

  • 自分を変えたいという意思を持つ方
  • 精神疾患・アルコール依存症・薬物依存症などの問題を抱えていない方
  • パートナーも面談を受けていただける方

※加害者プログラムは現在、女性であるパートナーにDVをしてしまった男性のみを受け付けております。

プログラムの進め方・内容

  • グループで話し合う形式で、ファシリテーターは基本的に男女一人ずつ入ります。
  • 参加人数は3、4人から10人前後です。
  • 参加者は体験・考え・気持ちなどをおたがいに語り合い、聴き合い、また指摘し合い、支え合うことによってともに変わっていこうとする仲間となります。
  • 多様なテーマの教材を使って、新たな情報や価値観を学び、自分の問題に引きつけて考えることで、気付きを深めていきます。
  • 52回以上の参加をお願いしています。「卒業」はパートナーが認めたときのみです。

教育プログラムということ

  • DVはパートナーを「思いどおりにするために、手段として自分が選択した行為」であり、それに気づいてやめる必要があります。
  • DVの原因はメンタルな病気や性格の問題、飲酒ではありません。
  • したがって、加害者プログラムは治療や心理カウンセリングではありません。
  • パートナーが受けたダメージへの共感を含め、これまでにしてきたDVによる結果に向き合い、その責任を取ることを学んでいきます。

    PROVEは、加害者プログラムに参加される方はきっちり責任が取れるはずの人だという敬意をもってプログラムを実施しています。

プログラムご参加までの流れ

【事前面談1回目(所要1時間・8000円)】

  • 事前に質問票に記入していただいた上で、加害者ご本人にお一人で受けていただきます。
  • パートナーやお子さんとの状況、ご自身の暴力や置かれた境遇、今後どうしていきたいか等についてお話をうかがいます。
  • 最後に当プログラムの概要についてお話します。

【パートナー面談(所要2時間・10000円)】

  • 事前に質問票に記入していただいた上で、パートナーである被害者女性お一人で受けていただきます。
  • 加害者ご本人やお子さんとの状況、ご自分が受けた暴力や置かれた境遇、今後どうしていきたいかなどについてお話をうかがいます。
  • 彼が質問票に記入した「暴力の種類」と、パートナーが記入したものとを照らし合わせ、認識のズレを確認していただきます。
  • 彼がプログラムに参加したらどのような取り組みをしてもらうかを説明します。
  • 被害者支援のためのさまざまな情報を提供します。
  • 女性支援プログラムのご案内もします。面談後はいつでも女性支援プログラムにご参加可能になります。
  • 所要2時間ですが、難しければ短縮も可能です。料金は彼にお支払いいただきます。

【事前面談2回目(所要1時間・8000円)】

  • パートナーが「見せてもいい」と承諾すれば、彼女が記入した「暴力の種類」とご自身が記入したものとを照らし合わせ、認識のズレを確認していただきます。
  • DVについて説明します。
  • プログラムのゴールとそこに向かうプロセスについてお話しします。
  • これ以上のDVを避けるための緊急避難的な方法をお伝えします。
  • プログラムご参加にあたってのルールについてご説明し、ご署名をいただきます。

プログラムの効果

加害者は変われる?

  • 真剣に取り組み、DVの克服を生活の中心に据え、被害者への共感を養うことで、少しずつ変化してゆくことは可能です。
  • 目に見えるDVをほぼ止めるというレベルであれば、大半の方が到達できます。しかしそれは最低限の変化です。
  • ゴールはあくまでも、支配を手放し、被害の埋め合わせを行い、パートナーが一切の恐怖を感じないほどに対等な関係を築くことです。
  • そこまでの変化は容易ではなく、長い時間を要しますが、あきらめずに一歩一歩取り組むことで到達する方も確実にいます。
  • そこまでのモチベーションが保てず、あるいは支配をどうしても手放せず、ドロップアウトしてしまう方もいます。
  • 変わるかどうかはご本人次第です。

参加者の声

(50代・参加5年以上)
「会社で生き抜く為には、何が正しい事なのかいつも考え、ぶれない判断力と強い行動力を持つ事だと教えられ、自分なりに学び、鍛えて、自信も持っていました。だから違う価値観は取り込むことなどありませんでした。不本意に通ったプログラムは回数こなして早く辞めたい、そればかり考えていました。でもお世話になり始めて2年位経った頃に、今のままでは人として未熟なのかも、と思うようになり、しばしば考えるようになりました。憎んでいたパートナーでしたが、逆に傷つけた事に気がつき、後悔、反省するようにもなってきました。そういう自分は嫌いではなく、もっと懐の深いおおらかな人間になりたいと思うようにもなりました。毎週会話する仲間はお互いをよく知るようになり、年齢関係なく真剣に想いを伝えたり伝えられたり。こういう場所は他にありません。人間道場です。プログラムに出会い、続けてきて本当に良かったと思っています。問題を抱えている方は悩み苦しまれていると思います。時間はかかるかもしれませんが、ひとまわり広い考え方ができるようになり、それは悪い事ではないと思います。自分はまだまだ修行中であり、これからも学び続けたいと思っています。」


(50代・参加7年)
「PROVEの加害者プログラムを受けて、全てが変わりました。過去の自分は暴力をふるっても、相手が原因を作ったからであり、DVをするように仕向けられたと思っていました。だから妻が子どもを連れて別居し、子どもと会えなくなってしまったことで、パートナーを憎み恨んでいました。しかし、プログラムを受講する中で、自分のしてきたことは紛れもなくDVで、その根底に自分の歪んだ価値観が潜んでいたことに気づき、自分の世界を見る目は変わりました。自分がこれまでパートナーにどんなDVをしてきたのか、それによってパートナーにどんなに辛く苦しい思いをさせてきたのか、はっきりと認識できるようになりました。そして狡猾な様々な暴力を使いわけることによって家族の精神をコントロールしていた自分の本性にも気づくことができました。自分のしてしまった過ちをふりかえり、気づきを他の参加者の皆さんに共有してもらうことには意味があると思っています。プログラムに参加して8年になりますが現在も毎回参加するようにしています。これからもしっかりと自分のしたことを正視し、反省と償いの気持ちを表していきたいと思っています。」



PROVEのDV加害者プログラムは、内閣府が出した『加害者プログラム実施のための留意事項』を遵守している団体に交付される国からの交付金を一部利用して実施しています。これは、PROVEが、配偶者からの暴力被害者等を支援するための連携先として神奈川県より選定されたことによるものです。

一般社団法人PROVE 東京都練馬区